マダガスカル展〜Comme le Madagascar〜2016年11月4(金)〜28(月)にパラボリカ・ビス(東京・浅草橋)にて開催されるマダガスカルの生きもの展です

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谷中のZOO
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    谷中のZOO
    チャイロキツネザル


    レムールサーカス第一の刺客、刺客?

    この方が去年の春にエリマキキツネザルを作られた時、レムールサーカスが構想の枠を超えて動き出したといっても決して過言ではないのです。

    レムール(原猿)をテーマにした酔狂なグループ展を企画したいと、ここ何年かずっと思っていたのです。それも誰かに頼んで参加してもらうのではなく、自主的にレムールを作ってしまうような伊達と酔狂な人が自然と集まることがあったらその時に動き出そう、と。
    そしてそのトリガーとなったのが上のリンク先のエリマキキツネザルです。
    その時エリマキキツネザルと対峙した時、ワタシは、谷中のZOOさんとは実はまだ2度目くらいしかお会いしたことがなかったのですが、思わず、「キツネザルだけの展示会、グループ展がやりたいのです!その時が来たら協力してもらえますか?!?!?!」と完全にどうかしてる勢いで、原猿妄想をぼたぼたとこぼしながら、切実な想いを告白してしまったことを今でも、少々の自嘲と共に思い出すことができます。
    いや、ほんとうにどうかしていました。
    それでも、こうしてドン引きすることなく、いやドン引きしたかもしれないけど、それに屈することなく、こうしてレムールサーカスに参加してくれたことに、ただただ感謝なのです。
    ありがとう!
    そして、今回の作品を見るのがとてもとても楽しみなのです。
    いやー、楽しみだー!




    ということで湊敦子さんこと谷中のZOOさんは、テディベアの手法を駆使して、ベア、いわゆるクマだけでなく様々な動物をモチーフにして、それをぬいぐるみ化するという作家さんです。

    そしてその手から生み出されるベアたちは(たぶんテディベア界隈で作品のことをぬいぐるみとは呼ばずにベアと呼んでいた気がした)、絶妙なバランスを保ったまま野生の動物と、擬人化されたキャラクターとの間を行き来するのです。リアルな動物のぬいぐるみとは違う。それは全く違う。しかし、完全にキャラクター化された可愛げで儚げなぬいぐるみかと言えば、それもまた違うのです。

    たとえばワタシは考えます。彼らがもし生きていたとすれば彼らと言葉を交わすことは可能なのかと。もし彼らが動物なのだとしたら言葉は通じないでしょう。しかしもし彼らがキャラクター性を備えた意思ある存在なのだとしたワタシの言葉は通じるかもしれません。
    ですが、ワタシは勝手に思うのです、彼ら、谷中のZOOから生み出されるベアたちはそのどちらでもないのだと。
    そしてそのどちらでもあるのだと。

    彼らの基本の姿勢はお行儀よくお座りした、キャラクター性を感じさせるものです。ですがよく見ると我々ヒトやそれに類する擬人化されたのように体の真上に頭部が乗っているような生きものではありません。彼らの頭部はあくまでも体の前方に突き出しているのです。そしてすこしだけ自信がなさそうに、しかし心(があるのだとしたら)の奥底では確固たる野生を自らのアイデンティティとして、背中をうっそり丸めてたたずむのです。

    かわいくて、かわいくて、やさしくて、はかなげで、しかし内なる野性を隠し持って、彼ら谷中のZOOから生み出される作品たちはそこにたたずむのだと、ワタシはそう思うのです。



    そんな、境界線上のレムールたちとマダガスカルの動物たちを、是非ご覧いただけたらと思います。
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